2007年02月13日

丈くんとお母さん

Kちゃんと私が出会ったのは
小学校3年生...同じスイミングスクールに通っていた

小さい頃から、とても細くてえくぼが可愛い女の子でした

私とKちゃんは、同じ背泳ぎの選手でした

4年生の時かな
試合で私が勝った時に
表彰式に行きたくないと、Kちゃんは、ずっと泣いていました
私は、とても悪いことをしたような気持ちになった
Kちゃんのお母さんは、いつも試合に応援に来ていて
そのときも「そんなことで泣くんじゃないと」と
Kちゃんを励ましたり、叱ったりしていた
ストレートにぶつかってくれるお母さんでした

5年生のとき
ジュニアオリンピックという全国大会が
島根県で行われた
Kちゃんと私は、一緒に寝台車にのって島根まで行きました

その後、私はスイミングを辞めてしまい
中学生になって、また始めたときには
Kちゃんは、ずば抜けて早い選手になっていた

高校のインターハイ予選の決勝では
いつもいつもセンターコースだった
同じスイミングに、1つ先輩の早い選手がいた
他のスイミングにも1つ後輩の成長著しい選手がいた

でも、Kちゃんは、必ず優勝していた

その当時の、女子背泳ぎのレースは華やかでした

決勝に出られない私は、スタンドからKちゃんの姿を
まぶしく見つめていた
どうしたら、あんなに速くなれるのかな
あんなに力強く泳げるのかな

負けそうだと思ったことは、一度もなかった
最後には、必ずKちゃんが一番速く、タッチするだろうと
思える泳ぎをいつもしていた

365日、休むことなく毎日毎晩、泳いでいたと思う

4年前に、私がここに帰ったきたとき
Kちゃんは、このスイミングスクールの受付の仕事をしていた
そして、丈くんのお母さんになっていた

母子家庭になった私は
ことあるごとにKちゃんに、手続きの仕方や幼稚園のことを
なんでもなんでも聞いていた

Kちゃんは、いつも笑顔でした
うちの下の子が、スイミングに通うようになり
泣いて嫌がっているとき
母の私がどうして良いかわからないでいると
なぐさめたり、誉めたり、励ましたりしてくれて
どんなに泣いていても、こどもが頑張ってプールへ行ける
Kちゃんの言葉は、魔法のようでした
うちの子だけじゃない、たくさんの子供たちが
Kちゃんの言葉に、後押しされて、水泳を続けられた

丈くんに初めて会ったのは、後輩の結婚式でした
髪をリーゼントっぽくした丈くんは
妹のはるちゃんと手をつないで、笑顔がKちゃんにそっくりで
かっこいい男の子だった

病気になったと聞いたとき
そんなに悪いとは分からずに、お見舞いに行くこともしなかった
私は毎日の生活に追われ、Kちゃんに会うこともなくなっていた

去年、移植前の様子をテレビで放送したとき
途中から見られなくなってしまった
やっとドナーが見付かって、移植を待つ準備をしていた矢先
なんらかの理由で出来なくなってしまった
Kちゃんは、泣いているのを丈くんに見付かって
「わさびせんべいを食べたから」と言った
ここから、もう見られなかった
Kちゃんは、どんな思いで話しているのだろうか
母として、こんなにも切ないことを1人で乗り越えている

お通夜の前夜、おうちに伺ったとき
「ずっと何も食べられなくて、昨日やっと食べられたんだよ」
「丈君、頑張ったから」とKちゃんが言った
布団に寝ている丈くんは、とても小さかった

お通夜もお葬式もKちゃんは、まっすぐに丈くんを見つめていた

放送で知ったことが、たくさんあった

見た後は、感情が真っ白になって言葉が浮かんでこなかった

私の母は、治療法がない難病で手立てがない
ただただ、進行を受け入れるだけ

丈くんには、治療という闘いがあった
神様はきっといるとか子供たちに「おなかがすいた」と
言われる幸せをブログに書いたりしたけれど
神様なんていないんじゃないかと思ったし
Kちゃんにとって「おなかすいた」と言われる事が
どれだけ辛かったかなと思った

私も、母としてこれから、丈くんの強い生き方と
それを支え続けたKちゃんをいつも心の中に留めておこうと思った

そして、丈くんのお母さんの近くにいられる者として
ずっと見守りたいと思っています

今日も、Kちゃんは元気に笑顔で働いています
夜勤もこなしているようで、スイミングの受付に
なくてはならないお花のように

たくさんの方が放送を観たと思います

「母子病棟〜密着478日 壮絶なる愛と涙の記録」






posted by shio at 07:01| Comment(11) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
図々しくもこんな時だけブログへ参加させてもらってスミマセン。貴方様からのメールを頂戴し、つい訪問致しました。私は子供も居ない独身であるが故、まだまだ我が身に置き換えたり、相当なご苦労を共感するには未熟な者です。あの日、私はたまたまチャンネルが合わさって、番組を見入ることになりました。

感想は多々ありますが、一言心打たれました。

「骨髄のドナー???」...他人事。みたいな感覚でこれまでを過ごしてきました。
しかしそんな私も、この番組をきっかけに先日ドナー登録を行ってきました。
医療系の番組を見れば、いつも見た時だけ何とかならないかな?と思いふけるも、結局他人事で終わり...のような感じですよね。

でも今回は何かが違いました。家族の皆が素敵でした。困難に一生懸命向き合って頑張っていました。それがいつもに増して心に入ってきました。

いてもたってもいられませんでした。

患者さんにとって骨髄移植が唯一の救い。
まだあと数万人のドナーが必要とされているのを知って
Posted by たけち at 2007年02月14日 23:34
図々しいなんて、言わないで下さい。
読んでいただいて、嬉しいです。立場は違っても、丈君に対する温かいコメントを読んで、すぐにお母さんに伝えずにはいられませんでした。本当にありがとうございました。ドナー登録されたんですね。みんなが、出来ることを協力することって、温かいことだと思います。お母さんに代わって、お礼を言いたいです。
Posted by shio at 2007年02月15日 23:04
すみません。途中で更新してしまいました。

はじめまして。
ブログにコメント頂きました釣り蛙です。
人の命に関わる事を文章にするのは物凄く難しくて、誰かを傷つけてしまわないかと言う気持ちを持ちながら丈君の事をブログにかいていました。
そんな中貴殿にコメントを頂き、丈君のお母様に私の文を渡して頂けると聞いたときは正直、不安を感じていました。
しかし今は、ほんの少しでも丈君のお母様の力になる事ができるなら喜ばしい事だと考え、貴殿に非常に感謝しています。本当にありがとうございました。

貴殿の他の記事も拝見させて頂きました。
楽しい時、辛い時、どんな時にも 常に優しさ、愛、思いやりの心を感じます。私自身も、忘れがちなこれらのことを常に忘れぬ様心がけようと思いました。。
またお邪魔させていただきます。
Posted by 釣り蛙 at 2007年02月16日 12:38
釣り蛙さん

私も番組を見てから、ブログに書いて良いものか随分悩みました。近くにいる者として、私的なことも書いたので、お母さんから了解はいただきましたが、たくさんの方がブログで書いているのを拝見して、私としては、これだけは伝えたいと感じたものだけを選んで渡しました。きっと、お母さんが元気になると思えたブログを。特に、私のような母親の立場ではない方が、丈君の生き方を知ったこと、それに対する思いを書かれたことは、丈君の生きた証そのものだと感じました。釣り蛙さんにも事前に了解を得ないといけなかったですね。ごめんなさい。お母さんは、ネット上での反響を知らなかったので、まだ、入院中のこどもたちを支援する為に呼びかけて欲しいと話してました。
Posted by shio at 2007年02月16日 22:11
こんにちは釣り蛙です。

>釣り蛙さんにも事前に了解を得ないといけなかったですね。ごめんなさい。

とんでもないです。多くの人に見て頂く為にブログを書いているのですから。自分の心と表現に自信がないだけです(笑)
自分が書いた事で誰かが少しでも元気になってくれたら、これ程幸せな事はありません。
私は、丈君の事を皆に伝えたいから書きました。
丈君が生きた証。多くの人の心に生き続ける事。短いけれど太かった人生であった事。見習うべき彼の優しさ。素敵な家族を持つ幸せ。他にも沢山。
だからすみませんなんて言わないでください。
私は貴殿に感謝しております。

>入院中のこどもたちを支援する為に呼びかけて欲しいと話してました。

私も自分にできることがあればどんどん行って行きたいと思います!!
Posted by 釣り蛙 at 2007年02月18日 12:10
釣り蛙さん

やはり、知らないところで本人へ伝わるとどう感じるかは、不安ですよね。他の文章も読ませていただき、温かい方だなと思っていたので、不安にさせたら申し訳なかったなと思いました。それと...貴殿はちょっと〜とても偉い人みたいなので、shioでお願いしますね★
Posted by shio at 2007年02月18日 18:22
はじめまして((_ _*)
関西人と申します。

突然のコメント申し訳ありません>_<。

私は関西在住で今年の1月17日に関西地区で『母子病棟』が再放送され、初めて丈一郎君という男の子の存在を知る事ができました。

勝手ながら丈君が少し息子に似ていた事・・・。当時の歳と近い事・・・。他人事では終わらせられない気持ち・・・。

様々な想いから、何かできないかと模索していましたらクロー○ーサンという方のブログを見つけコメントさせていただき、Welove丈基金の事も知る事ができ、、こちらにたどり着きました。

心の底から骨髄バンクの大切さを知り、先月に骨髄バンクも登録してきました。

私1人の力では何もできないですが、折に触れ、お力になれればと微力ながら思っております。

1日も早く完治する時代が来る事を遠くながら願っております・・・。

丈君にたくさんの事を教えられた事への感謝をお伝えしたくて、勝手ながらブログを拝見させていただいた上にコメントまでさせていただき申し訳ありません・・・。
Posted by 関西人 at 2009年02月04日 12:35
関西人さん

コメントありがとうございました。
ブログの引越しをしてから、チェックしてなくて
遅れてしまい、ごめんなさい。

骨髄バンクに登録されたのですね。
私は、諸事情で登録できないのですが
丈君のお母さんも喜ぶと思います。

再放送があったこと知りませんでしたが
反響の多さに、あらためて、丈君やお母さんの事を
想いました。

これからも、よろしくお願いします。
Posted by shio at 2009年02月25日 00:11

『おちんちん見たいなーヽ(*´Д`*)ノ』って言うノリノリなギャルと会ってきたよー!!
経験豊富なんだろー?と思ってたら実はヴァージンだったのでテンション激アガリ!!(゚Д゚≡゚Д゚)

慣れない手つきのフ-ェ-ラや手-コ-キだったけど・・・だが、それがいい!!www(`・ω・´)b ビシッ!!
その後は美味しく初モノと報酬をいただきましたwww一石二鳥でうまいねコリャwwwww

http://Soie.Ikisugi.com/tsfeka5/
Posted by 一度で二度美味しいwww at 2009年08月27日 22:16

ココにおしゃぶり女って呼ばれてる有名なふェらっちォ大好き女がいるらしいので突撃してきますたwww
http://Erin%2eYumenokuni%2eNet/q6mlhqp/

それっぽいユミコって名前の女と会ってきたんだが
「今まで食べた本数は120本くらいかなぁ?(*´∀`*)」って言ってたからたぶんコイツで間違いないwww

とりま3回くらいお口でヌ キ ヌ キしてもらったよwww
ザ - メ ソを一滴残らず飲み干してたのにはちょい引いたけどwwwww
Posted by いってきました at 2009年09月05日 03:33

36歳なのにロ リ☆フ ェ イ スとか反則だよなー!!www
まんまんの毛を剃らしてもらったらさらにロ リ 度アップしたしwwwww
でも熟 女なだけあってプ レ イはかなり激しいなwww俺の上でアニメっぽいあ え ぎ 声出しながらずっと腰振ってたよwwwww

http://goM.chuebrarin.com/ea7sqys/
Posted by ヒーハー!!!! at 2009年09月12日 20:44
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